忍び寄る新型インフルエンザのコードネーム「H5N1」
近年、東南アジアを中心に鳥インフルエンザが流行り、鳥からヒトへの感染が確認されました。
このウィルスは確実に進化を遂げて、ヒトからヒトへの感染は時間の問題であるとWHO(世界保健機構)も警鐘を鳴らしています。
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※この文面は医学博士で国立感染症研究所研究員「岡田晴恵」先生の冊子より抜粋してます
WHO(世界保健機構)のパンデミック(世界的大流行=フェーズ6)フェーズにおける現在の段階は「フェーズ3」
【フェーズ3の定義】
ヒトから新しい亜型のインフルエンザの人への感染が確認されているが、ヒトからヒトへの感染は確認されていない(流行危険期)
しかし、各機関の研究によるとヒトからヒトへの感染、つまり大規模なパンデミック(地域限定流行)に至るフェーズ5や世界的大流行となるフェース6になるのは数年以内とみられています。
【パンデミックが日本で起きたら?】
厚生労働省の試算では、ワクチンやタミフルを使用しない条件では
・患者数 3200万人
・入院 50~200万人
・死者数 17~60万人
想定される被害としては
・数千万人の患者が医療機関に殺到
・医療機関関係者にも感染が広がり医療サービスが低下。ベッド数が足りず重症患者も治療不能
・企業や学校閉鎖はもちろん、ライフライン従事者が減少し社会機能低下
・行政機能もマヒして警察・消防の人員不足による治安悪化
・流通機能もマヒして食料品やガソリン不足など日常生活に支障
・経済活動が停滞し大規模な経済損失
【対策】
パンデミックの恐ろしい点は、同時期に大量の患者が発生して医療機関や社会活動が低下してしまうことです。国、自治体、企業、家庭・個人の協力で流行スピードを遅らせて危機を乗り切る事が大切
個人や家庭で出来る事~「人と接触しない」
「プレパンデミックワクチン(流行前のワクチン)」は現在2000万人分の備蓄がありますが、優先順位としては医療関係者やライフライン従事者です。
しかし実際に発生後に製造する「パンデミックワクチンは国民全員が服用できるまでのの製造は1年半かかるそうです。
【パンデミック発生後の感染防止7ヶ条】
1.進学しない
2.通勤しない
3.買い物しない
4.いつもの病院に駆け込まない
5.電車を辞めて徒歩か自転車(車も安全ですが、ガソリンの供給の見通しが出来ない)
6.いつもマスクを忘れずに
7・外から帰ったらまず「うがい」
↑最近専用マスクやゴーグル、防護服なんかもネット関連で販売しています。
⇒自宅に籠城するのが安全策。事前に食料品などの備蓄も忘れずに。
【家庭で出来る事】
・毎日の検温⇒朝起きたら家族全員の体温を測る。感染した場合は3日程度の潜伏期の後に発熱を伴う症状がでます
・感染の疑いがあるときにはいつもの病院には行かない
⇒感染を広げる恐れがあるので保健所に連絡して指示を仰ぐこと
・家族の誰かが感染したら、全員が感染したものとして行動すること
新型インフルエンザで想定される症状
○発熱(38度以上)
○強い倦怠感、筋肉痛、関節痛
○腹痛や下痢
その後
○息苦しさ、激しい咳
○呼吸困難などの肺炎症状
○鼻血や歯茎からの出血
○多臓器不全
【最後に~】
新型インフルエンザ対策には「知識のワクチン」という言葉があります。新型インフルエンザの予防や対策について正しい知識を持つことが、自分や家族を守ることになります。
新型インフルエンザの流行時でも、流言に惑わされずに、気持ちをしっかり持って落ち着いて対処することがパニックを防ぎ、二次的な被害を防ぎます。
企業でもパンデミックになった時にどう対処するのかマニュアル作成を始めています。
もちろん我が社も大切な従業員の皆さんを「守る」対策を立案中です。