何を書いたらいいのか・・・と、また悩みつつ書き始めた金井です
最近お出かけ♪してないので紹介する話題がないなぁ~と思っていたところ、たまたま友達と話していたら、懐かしい本の話題が出て・・・あっ!これだ!!みたいな。。。と、いうわけで本の紹介をしたいと思います。
過去にさかのぼる話題で申し訳ないのですが、2005年に直木賞を受賞した『花まんま』読んだことある人いますかね。
作者は朱川湊人さんという方で6編からなる短編集です。
ジャンルはホラ-?ファンタジ-?不思議世界?あっ!世にも奇妙な物語的な感じかも。
表題となっている「花まんま」は突然、誰かの生まれ変わりだと言い出した妹。
前世の妹がいたという彦根に向かった兄と妹、そして「花まんま」の意味とは・・・
他は、幼くして死んでしまった朝鮮人の子供と主人公の私との物語「トカビの夜」「妖精生物」「摩訶不思議」「送りん婆」「凍蝶」どれも不思議でせつない物語です。
その中でも衝撃を受けたのが「妖精生物」一見、おっ!ファンタジ-☆と思いますよね、いえいえとんでもございません(>。<)
気味悪いというか何とも表現できないスト-リ-。小学生の女の子が怪しげな物売りから「妖精生物」を買う小さなビンに入り砂糖水の中で生きる「それ」は、クラゲのようにヒラヒラと泳ぎピピピと鳴く。良く見るとにこっと笑った顔みたいな模様がある「飼ってくれた家に幸せを運んでくれるんだよ・・」と、その物売りは言う。そしてそっと掌にのせられた「それ」の感触に少女は甘美な感覚を覚える。まるで、掌を生ぬるい舌先でなめられているようなくすぐったいような痺れるような感覚・・・・その感覚に密かな楽しみを持ち「それ」を飼い始めた。「妖精生物」の本当の姿とは・・・そして知らず知らずに大人へと変化していく少女に妖精生物は意外な結末をもたらす。それは幸せなのか、それとも・・・・
書いていたら、もう一度読み返してみよう・・・なんて思ってしまいました。
絶叫もののホラ-ではないけれど、夏の暑い中、少しだけゾクッとしてみては?
この本の帯には、こう書かれている
「大人になったあなたは、何かを忘れてしまっていませんか?」
この問いかけが、読み終えると あぁ・・・と、しみてくる気がする。
みなさんはどうでしょうか。