昨年の『天地人』は、私には正直その甘ったるい感じと、史実とドラマは別物とは言え、私の許容限度を超えており、もう観るのを止めようか何度も思いつつも、ついつい最終回まで観てしまいました。
今年の『龍馬伝』、当初は”福山雅治が龍馬???”とかなり懐疑的でしたが、今までのところは予想より結構いいかも?”と期待しています。
来年の大河ドラマの主人公は「お江の方」(織田信長の妹お市の方の三女、豊臣秀吉の側室淀君の妹、徳川二代将軍秀忠の妻、三代将軍家光の母)に決定しています。
★原作者の田淵久美子は、2008年大河ドラマ『篤姫』の脚本を書いた女性
さて、再来年以降はどうなるのでしょうか。 全国各地で”○○を大河ドラマに!!”という運動が現在約20程あるようですが、今回は長野県に関わる三つの運動を紹介します。
まず一番手は、我が地元上田のヒーロー真田幸村。
昨年の11月に「NHK大河ドラマ『日本一(ひのもといち)の兵(つわもの)真田幸村公』放映の実現を願う会」が発足。幸村の大阪城入城四百周年にあたる2014年までの放映実現を目指して、二年間で六文銭にちなんで666,666人の署名を集める方針。もちろん私も家族も全員署名済みです。
※「実現を願う会」のホームページに署名サイトができました。(2/18追記)
⇒http://www.sanada-jinja.com/yukimura/
二番目は、徳川三代将軍家光の異母弟で高遠藩藩主から会津藩藩祖となり名君として名高い保科正之。伊那市観光協会が中心となった運動の歴史は古く、平成17年1月に「名君『保科正之公』の大河ドラマをつくる会」が100万人署名運動を開始して以来、今年の1月現在で36万4,000人の署名が集まっているとのこと。私も昨年5月に高遠に行った時に、歴史博物館内で署名してきました。
ネット上でも署名できるようになっています。
⇒http://inashi-kankoukyoukai.jp/cms/modules/tinyd0/index.php?id=22
★保科正之公
三番目は、朝日将軍といわれた木曽義仲
昨年1月に村井長野県知事と富山県知事がNHKに出向き、大河ドラマ50話分の台本を提案しました。8月には、富山県小矢部市長が中心となり「義仲・巴広域連携推進会議」が発足。この2月10日に、富山県知事・小矢部市長・木曽町町長が揃ってNHKを訪れ陳情したとの記事が信毎に載っていました。
※小矢部市には、義仲が平家の大軍を破った倶梨伽羅峠の古戦場がある
私個人としては、何と言っても全国的にも人気抜群の真田幸村が本命かと思います。しかし、私の好きな会津藩の藩祖である保科正之も地味ではあるが、もっと知られてしかるべき人物であり捨てがたいです。またこれまで悪役的に描かれることが多かった木曽義仲も大変魅力ある人物であり、その評価が見直されてもおかしくないと思います。今井兼平・樋口兼光・根井行親とともに木曽義仲の四天王の一人である楯親忠(根井行親の子供)の末裔が「倉沢」の姓を名乗ったと言われていることもあり、私も実現を応援します。
大河ドラマではありませんが、1985年4月から一年間に亘り、NHK水曜時代劇で池波正太郎原作の『真田太平記』が放映されました。幸村=草刈正雄、兄信之=渡瀬恒彦、父昌幸=丹波哲郎というキャスティングでした。池波正太郎と親交のあった益子輝之氏によれば、池波先生は草刈正雄の幸村役には反対で、イメージに合っていたのは、山之手殿(昌幸の奥方)役の小山明子だけだと言っていたそうです。
木曽義仲は、2005年の大河ドラマ『義経』(義経役=滝沢秀明)では結構出ていました。木曽義仲役を小沢征悦(指揮者の小沢征爾の息子、2008年の『篤姫』では西郷隆盛役、昨年末の『坂の上の雲』では夏目漱石役)、また巴御前役は小池栄子でした。我がご先祖様かもしれない?楯親忠も山崎秀樹という俳優が演じていました。
それぞれの熱い思いの籠った運動の成果がめでたく実って大河ドラマ化が実現し、”もし自分がプロデューサーだったら、どの俳優を抜擢しようか”といろいろ想像するのも楽しいし、また大河ドラマファンの仲間とキャスティングについて何だかんだと議論するのも面白いですね。