"NHK大河ドラマコメンテイター"の??倉沢です。
今回は、まったく別のことを書くつもりでいたのですが、つい先日、”再来年(2012年)の大河ドラマは『平清盛』に決定した”との発表があったので、またまた大河ドラマということになってしまいました。シリーズ第5回目というところです。
平清盛を主人公とする大河ドラマは、1972年の『新・平家物語』以来40年ぶりのこと。吉川英治の原作で、仲代達也が清盛を演じました。
そのほか、平清盛が登場した大河ドラマは、次の通りです。( )内は、清盛役の俳優名
1966年 『源義経』 (辰巳柳太郎)、
1978年 『草燃える』 (金子信夫)
2005年 『義経』 (渡哲也)
2012年は、誰が、どのような清盛を演じるのでしょうか? 楽しみです。
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ところで、NHK大河ドラマも来年2011年で50回目を迎えますが、どのような時代を描いたものが多かったのでしょうか? 調べてみると次のような結果でした。
・戦国もの 17回
・幕末維新もの 11回
・源平もの 5回
・その他 17回 (忠臣蔵ものなど)
ほぼ予想通りといったところですね。
さて前々回の2月にも書きましたが、長野県内では、真田幸村、木曽義仲、保科正之、それぞれを大河ドラマにしようという運動が各地で盛んですが、どうでしょうか?
来年の『江 姫たちの戦国』は、徳川二代将軍秀忠の妻で三代将軍家光の生母である【江】が主人公ですが、彼女は保科正之とも関わりがあります。ご存知のように家光と正之は異母兄弟で、正之は【江】に知られない様に出生し、匿われて育てられました。【江】が亡くなる時正之は15才ほどですが、大河ドラマでは正之も何らかの形で登場するのか注目です。
また再来年の『平清盛』では、木曽義仲がどの程度登場し、どのように描かれるのかは大変興味深いところです。義仲は清盛が亡くなる前年に平家打倒の兵を挙げ、平家一門を都から追放し、平家滅亡への先駆けとなったので、必ず出てきます。
その後各地元でも、大河ドラマ実現に向けてのイベントが開催されています。
7月4日に、木曽義仲や巴御前を顕彰し、大河ドラマ化を目指そうと、ゆかりの8県20団体が木曽町で初の全国連携大会を開催しました。私も含め、約400人が集まり盛会でした。小説『木曽義仲』の著者である小川由秋氏による「木曽義仲と現代~いま義仲がわれわれに問いかけてくるもの~」と題した講演に続き、「いま義仲公から学んでいくべきこと」というテーマでのパネルディスカッションには、上田市出身で漫画家・歴史ライターで『乱世を駆ける木曽義仲と巴御前』のメイン執筆者でもある西川かおりさんもパネラーとして参加しました。
当地からも「木曽義仲信州丸子会」の代表が登壇し、大会を盛り上げました。
●『木曽義仲・巴御前全国連携大会』ポスター (西川かおりさんの作)
上田市では、8月8日に「日本一(ひのもといち)の夏まつり」が開かれ、「真田出陣ねぷた」(高さ最大7.3メートルの扇状灯篭)が、”エイ エイ ドーッ!”の掛け声とともに練り歩きました。市長からは、666,666人を目指した「日本一の兵 真田幸村公放映要望」署名が、166,666人を達成したとの中間報告もなされました。
私はもう何年も”祗園祭”や”上田わっしょい”はご無沙汰していますが、当日は珍しく中心街まで出かけて見物しました。久しぶりに何人ものなつかしい方々に出会うこともできました。
●『真田出陣ねぷた』 二基の内の一つ
まだ明るい時間に撮ったのでもう一つですが、、暗くなってからは灯りが綺麗でした
幸村も、義仲も、正之も、近い将来、端役ではなく、主人公として真正面から存分に描かれる時が来ることを願っています。