1ヶ月程前新潟にて海釣りデビューを果たしました、保険センター高橋です。
古い話ですがバス釣りがブームになった時、私も友人に連れられ県内に留まらず山梨、茨城、滋賀まで足を運んでいた事がありました。
決して釣りにハマった訳ではなく、根気が無い私にはむしろ自分には向いていないと思うくらい・・・。(ただのミーハーです)
そんな私が今回釣りに返り咲いたのは、ただ単に船に乗って海に出れる事にとびついたのでした。
それで釣りが少しできればそれに越したことないくらいの気持ち。
そんな私の『釣りバカ日誌』をお届けします。
朝9時集合、男性3人、女性は勿論私1人の計4人の『おかしな仲間』で出発。
平均年齢高く、私以外は所謂釣り好き人間・・・ですかね。
新潟県有間川港までの車中ではつり談義に盛り上がり、次回はマグロ釣りに行く話しにまでなる。‘‘今日は鯛でしょ!‘‘
み~んな面倒見がよく、女性の釣りが珍しいのか妙に優しい。
『大丈夫、心配しなくても、素人の女性は釣れるんだから、初めてでも絶対釣れるから』 『だいたい最初に釣れたりするんだよ』 ・・・と口を揃えてみ~んなが言う、過去の経験かららしいが・・・ この事が後彼らにとってピンチを招く事になろうとは。
そして私にもピンチがぁ!話が漁船の話になった時、すかさず私は『トイレは操舵室の下にあるんだよね?』(そうそう大事な事)・・・の質問に返ってきた答えは・・・ 思いもよらぬというか、私があさはかというか・・・所謂トイレらしいトイレはなく、船の上に男子用の物が置いてあるだけで囲いも無い【大】は船尾側の床に穴が開いているのでそこで用をたす、勿論女性はそこを利用するしかない。
『用をたす時は皆船首側へ移動するから見えないよ、大丈夫』‘‘・・・っって大丈夫な訳ないだろ!! 囲いも無い所で、お尻丸出しでしょうがぁ、もうっ‘‘
直江津は直ぐそこに、今更後戻りもできず。四半世紀生きた中で一番のピンチを向えてしまった。
魚ではなく自分の身体との戦いといっても過言ではない。この後私なりに作戦を練りはじめる。
既にこの時、釣りはどうでもよく、自尊心を守りきる事だけしか頭になかったのです。
お昼に有間川港に着き、今日お世話になる船長に挨拶、そして乗船(これが例の漁船ね)
この日は昨日からの時化で海の状態は悪く中止にした方がいい状態だったが、釣りバカ衆の希望で強行決行する事となる。 『今日は釣りの女神がいるから大丈夫』 ってうまい事言うんだからぁ
いよいよ出船!なんとも潮風が気持ちよく、また激しい揺れが私にはいい。
(全く船酔い心配なし!)釣りの準備は全てベテランに任せ、私は電動リールの使い方を教えてもらい、釣りポイントで船長の合図待ち、合図で小アジの餌を針につけ釣り開始。
一番最初に引きがあったのは残念ながら私ではなく、しかもそれから次々と釣りバカ衆に引きが・・・皆キジハタをてんでに釣りあげている。不思議なくらいに私だけが釣れない。
‘‘話が違うわよね~?‘‘
皆私に気を使い始める、『場所が悪いから場所を交換しよう』そして船長までが世話の焼き始める。(確かに場所は悪い直ぐ後ろはトイレ、こっちがトイレに行けないのをよそに入代り、立ち代り)
どうも愚痴も言わない無口な私がかなり怖かったらしいが、単にトイレの事も忘れて釣りに集中していただけだったのに・・・
そうこうしているうちに餌の小アジが無くなり前半終了。
今度は正しくことわざ通り、【エビで鯛を釣る】と思ったらオキアミというエビに似た餌を使いコマセ釣り開始。
夕方になるにつれ時化がひどくなってくるのも何のその、ちょっとした引きも逃すもんかと集中しまくる。
まもなく、海釣り初めての引きを体験をする。
小さな花鯛をGET!当の本人より周りの方が相当喜んでいた。
私以外船長含め相当なプレッシャーが皆にあったらしい。
皆の予測ではなんたって釣れるはずだった私が1人だけ釣れないとなると、このままでは帰れないと思っていたようだ。
その後何とか同じ花鯛を2匹、合計3匹釣り、初めての海釣り終了。
そして約6時間半身体と戦い抜きついに自尊心を守り抜きました。
帰りの車中は、皆色んな意味の安堵で和気あいあいと、懲りずにやはり釣り談議。
帰宅後、疲れていたものの、せっかくの新鮮な魚を目の前にしたらやっぱりいてもたってもいられず。
鯛をおろし、刺身にし頂戴してみました。これが新鮮で歯ごたえよく、なんたって自分で釣った魚をおろして食べるなんて、‘‘こんなオツな食べ方はないよね~ そうだよね~‘‘ なんて心の中で叫びながら、自己満足に浸ったのです。
自尊心を守り抜いた達成感も加わり、 【終わりよければ、全て良し!?】
なんて言葉を一人つぶやいて1日が終わったのでした。